チューリップには。
私の父は、
花が大好きな人でした。
花が好き
というよりは、
”花を育てるのが好き”
でした。
ベランダに
たくさんプランターを置いて、
季節ごとに
花を咲かせては
楽しんでいました。
マメではない父が、
土に肥料を混ぜたり、
水やりしたり、
要らない芽を摘んだり、
花の手入れだけは、
怠ることなく、
マメにお世話してました。
子供の成長には
全く興味のない人でしたが、
花の成長は
楽しんでいたようです。
そんな父が
亡くなった年、
チューリップが
咲きませんでした。
毎年咲いてたのに。
ただ単に、
買った球根が悪かったのかも
知れないし、
その年の気候に問題が
あったのかも知れません。
でも、
その次の年からは、
母がチューリップを育て、
毎年綺麗に咲いています。
なぜ、あの年だけ‥
いまだに謎です。
そんなことがあって、
チューリップには、
特別な想いがあるのです。
今、
あちらこちらで、
チューリップが
咲いています。
誰かも私のように、
誰かを想いながら、
見ているのかも知れませんね。
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